~ゴールデンエイジに大切なのは「楽しい」が原動力~
はじめに:え、遊んでるだけで運動神経が育つの?
「こどもは外でたくさん遊びなさい」
昔からよく聞くこの言葉。
実は、こどもにとっての遊びは、運動神経のトレーニングでもあるんです。
特に、2~12歳くらいまでの時期は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、運動神経がぐんぐん伸びる黄金期なんです。
ゴールデンエイジとは? ~運動神経の土台づくりの時期~
ゴールデンエイジとは、おおよそ2歳~12歳頃のこと。
この時期は神経系の発達が急速に進むため、
「動きのコツ」や「身体の使い方」を吸収しやすい時期です。
たとえば:
- バランス感覚
- 方向転換
- ジャンプや着地
- ボールのキャッチや投げ方
これらは成長とともに自然と身につくわけではなく、体をたくさん動かす経験が必要です。
子どもが伸びるのは「楽しいと感じたとき」
ゴールデンエイジの子どもたちは、こんな特徴があります。
- 飽きっぽい
- 興味があることには夢中になる
- 「やりたい!」気持ちがすべての原動力
つまり、楽しめるかどうかがカギなんです。
大人がいくら「この運動をやろう」と言っても、子どもが興味を持てなければ続きません。
そこで重要なのが「遊び」の中に運動要素を取り入れること!
「運動=楽しい!」を育てる遊びの工夫
以下は、運動神経を育てながら楽しめる遊びの一例です
① 公園遊び(ブランコ、すべり台、うんてい)
→ バランス感覚、腕の力、方向感覚
② 鬼ごっこやかくれんぼ
→ 瞬発力、判断力、空間認知力
③ ボール遊び(キャッチボール、ドリブルなど)
→ 反射神経、リズム感、距離感
④ ジャンプ・ケンケンパ
→ 下肢の筋力、片脚バランス、リズム
遊びの中では指示されない自由さがあるため、
失敗しても気にせずチャレンジを繰り返せます。
これが「体の使い方」を覚えるには最高の環境なのです。
親ができるサポートは?
子どもの運動神経を伸ばすために、親ができることは「無理なく遊びの中で体を動かせる環境」を整えてあげることです。
- 「たくさん体を動かす遊び」に誘ってみる
- 子どもと一緒に遊ぶことで楽しさUP
- 褒めてあげる → 自信とやる気につながる
「できた!」「楽しかった!」の積み重ねが、
子どもの体と心を大きく育てていきます。
おわりに:運動神経は「楽しさ」で育つ
子どもが体を動かすのは、「鍛えるため」ではなく「楽しい」から。
そして、その「楽しい」が運動神経の発達を後押ししてくれます。
将来のスポーツの基礎だけでなく、
ケガをしにくい体や、自信につながる体力もつくと思います。
まずは、子供の「楽しい!、遊びたい!」を引き出してみましょう!
▶参考にした書籍
- 立花龍司が教える「ゴールデンエイジ・トレーニング」 運動神経は10歳で決まる!
著:立花龍司 監修:大木毅
出版社:マキノ出版
- 子どもの感覚運動機能の発達と支援[改訂第2版]
編集:儀間裕貴(東京都立大学)、大城昌平(聖隷クリストファー大学)
発行所:メジカルビュー社
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