中学時代、腰椎分離症に。運動を諦めかけた僕が柔道整復師になった理由

こども ケガ・予防

はじめに

“痛いけど頑張れば大丈夫”って思っていませんか?

僕もそう思って運動を続けた結果、腰椎分離症と診断されました。

今スポーツを頑張る子どもたちとその親御さんへ。僕の実体験から伝えたいことがあります。

① 違和感からはじまり – 腰椎分離症と診断された

中学3年生の頃、野球クラブ活動で走って跳んで、全力でプレーしていました。

ところがある日の練習中、ランニングスロー(走りながらボールを拾って送球)の練習をしていました。

はじめは腰が「重いな、、」「張るな、、」程度でした。

その日から段々と痛みが増して、特にダイビングキャッチやランニングスローをした後、腰を捻る動作がとても痛かったです。

その当時はプレーもできていたため、あまり重要視せずプレーを続けていました。

しかし、痛みが強かったのとクラブ活動を引退したタイミングもあり整形外科に行くことにしました。

レントゲンを撮った結果、医師から告げられたのが「腰椎分離症」。(腰椎の疲労骨折)
…正直、「え、何それ?治るの?スポーツできるの?」と不安でいっぱいでした。


② 走れない悔しさ – 仲間と差がつく不安

悔しい思い

クラブを引退したとはいえ、高校での野球活動に向けて練習や身体作りをする時期でした。

でも腰の痛みは強くなっていき、ドクターストップ
「しばらく運動禁止、安静に」と言われ、授業の体育でさえもできない日々が始まりました。

楽しそうに野球や体育をやっている仲間をみて、運動ができないもどかしさ、、、

そして差がつくような気がして本当に悔しかった。

あの頃は、「なんで自分が…」って思ってました。

焦る気持ちに勝てなかった…

まだ骨はくっついてなかったけど、痛みがないから大丈夫だと思い、高校入学と同時に運動を再開してしまった。

周りと差がついてしまう焦りで、Drや親の言うことを押し切り、高校入学で運動を再開することにしました。

しかし、長期間運動をしていなかったため、筋力も柔軟性ない状態&レベルアップした練習に身体も限界で、痛みが再発しました。


③ 向き合い方 – どうやって乗り越えたか

まだ未熟な僕は、骨が治るのを諦めて運動復帰することを決めました。

その決意と運動復帰を支えてくれたのが、‘‘柔道整復師”の先生でした。

片道自転車で高校~接骨院まで30分、接骨院~自宅まで30分ありましたが、毎日部活終わりに通いました。

毎日の施術やストレッチ、セルフケアや家族の支えもあり、少しずつ痛みが引いてきて、身体が戻っていきました。

痛みがおさまり、運動復帰することができました


④復帰後にまたケガ…

腰の痛みがひき、部活に復帰するが、

長期間運動を休止していたため、筋力や柔軟性は低下しており

膝、足と痛めて、ケガを繰り返しました。

その時は‘‘悔しさ”‘‘絶望”という気持ちでいっぱいでした。

その経験で学んだことは、いかに身体作りケガ予防が大切かです。

⑤ “この先生みたいになりたい”と思った日

僕が柔道整復師の道を選んだのは、まさにこのケガがきっかけでした。
あのとき、ただ治すだけじゃなくて、心の面でも支えてくれて、「安心」をくれた先生のようになりたいと思ったんです。

今、整形外科でリハビリやケガの処置を担当していますが、同じようにスポーツを頑張っている子どもたちの「不安」「悔しさ」が痛いほどわかる。
だからこそ、技術だけじゃなくて、気持ちに寄り添うサポートを大切にしていきたいです。

ケガをして不安になっている方の道筋になれば、という思いで
このサイトを『カラダの守り方コンパス-柔道整復師-』と名付けました。

⑥ 今悩んでいる子・親御さんへのメッセージ

今後将来、腰椎分離症が‘‘腰椎分離すべり症”へと進行してしまうリスクを考えれば、本来はしっかり骨がつくまで治療することがベストだと思います。

そして焦りは症状や痛みの悪化に繋がってしまうことがあります。

腰椎分離症になったとき、親子で戸惑うのは当然です。

しっかり休んで、必要なリハビリやセルフケアを続ければ、また思いっきり動ける日が戻ってきます。


ケガしたことは決して無駄ではありません。‘‘身体の使い方”や‘‘ケアを見直す機会”が生まれ、身体と心が成長するチャンスでもあります。

僕がそうだったように。

⑦ まとめ-伝えたいこと

運動にはケガがつきものです。

知識がない僕は焦りで中途半端に運動復帰してしまい、逆に何回も休むことになってしまいました。

「不安」や「焦り」は身体にも精神面的にもダメージを受けます。

焦らず、身体の声に耳を傾けて、しっかりとケアをすることが大切だと思います。

そしてケガをしないために、日々の生活で身体づくりを。

僕の体験が、今つらい思いをしている子どもたちや親御さんにとって、少しでも力になれたら嬉しいです。

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